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クーペだって自転車を積める。ミニバンじゃないからとあきらめない4Wheels生活。
自転車に乗って分かる自動車の問題。


車道で自転車に乗るということ



道交法の改正により、自転車が歩道も走れるとの詔が発せられてだいぶ経ったが、この改正が実際には自転車が車道を走るものであると知れ渡る結果となったパラドックスは興味深いものがあった。
諸氏が日々車道を自転車で走ることで、17条の存在を身をもって示すしかなかった時代は終わり、今や、車道で勝負するのは不利と思っていたママチャリまでもを車道外側線のあたりで見かけるようになった。

しかし、実際の法律は自転車は歩道へあげようという動きにあることは忘れてはならない。
自転車ブームにより、自転車が歩行補助具程度の認識しかない自転車乗りが沢山いる中で、自転車を歩道に上げれば、歩行者とのトラブルが増えるのは自明の理。
これ以上、自転車の立場を危うくさせないためにも、自転車は原則車道通行であることを認識して交通の空気をつかみ、法律の遵守を心がけてほしい。
特に、車道での逆走は、逆送という違反行為だけではなく、左側通行をしないことで、道路構造上ほかの危険のきっかけとなってしまうので止めるべきだ。
たとえば、一時停止では自動車はまず右をよく確認する傾向にある。右からくる左側通行の自動車と接触しないという課題意識が強くあるためだが、逆送してきた自転車はこの時に視界に入りようがなく、自動車が不用意に停止線を越えた際に接触を招きやすく、また自動車は結構不用意に越えてくるものときている。
もう一つ、逆走との自転車二大悪として加えたいのが無灯火だ。
夜間に平気で無灯火通行できるという意識こそが、自転車に歩行補助具程度の認識しかないことの体現に他ならない。もし故障などでやむを得ず夜間に無灯火で移動するならば街頭の完備された繁華街の歩道を歩行者程度の速度で移動する程度しか考えられない。

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さて、導入のコンプライアンシーな内容からうってかわり、本題は、自転車は逆走・無灯火の二大悪を止めたら「車道を走らなければならない」というお話である。

自動車というのは言うまでもなく日本の国策産業であり、今でこそ日本のマーケットは国産メーカーからもそっぽを向かれておざなりな車種しか投入されていない感があるが、これまでは日本での需要こそがこの産業の最後の砦として大事にされてきた帰来がある。
よって、自動車の利用環境というのはとことん甘やかされてきた。何を隠そう私も、そして恐らくは大部分がその環境に何かしらの依存をしている。

道路構造にしても、歩道舗装が途切れる道路はあっても、車道舗装が途切れる整備道路は存在しない。首都高でご丁寧にカーブの方向を示すキンキラの矢印の多さ、照明の多さにモータリゼーションの国を自負したアメリカ人も関心したという話も聞く。
そしてバブル崩壊後、クルマの売れ行きが落ち込めば、運転しやすいAT車のラインナップを増やし、免許を取りやすくするために限定免許までが設置される始末だ。
先日、横断歩道のない狭い道で、あきらかにスピード違反のクルマが横断歩行者にクラクションを鳴らして通過したのを見たのにはさすがにここまで来たかと驚きだった。

こうした甘やかしの自動車環境に打ち込まれた楔こそが、人力移動車両の自転車であると思う。

車道を自転車が走ることで、ドライバーに車道が独占環境でないことを意識させ、脆い交通主体がそばにいることで、漫然運転ができないという緊張感を作り出す必要がある。
これは命を張った社会教育活動と言えよう。

おそらくはライダーの多くが怪我をし、運転適正がないにもかかわらず甘やかされた環境で育ってしまったドライバーが後味の悪い思いをするだろう。言及すればもっと悪い結果も考えられる。

しかし、それが道交法17条の正常化である。

道交法17条
車両は、歩道又は路側帯(以下この条において「歩道等」という。)と車道の区別のある道路においては、車道を通行しなければならない。

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自転車乗りは、内気循環した箱の中で私利ばかりを考えているドライバーと違って、新鮮な空気を吸って興味欲求を満たすものを探し続けることができる。
自転車だからと肩身の狭い思いをする必要はない。
つまらないことでギスギスしたりは嫌だが、やられて黙っているほど大人しいわけでもない。
後ろからクラクションを鳴らされたら後ろに手の甲を見せたVサインを返そう。
接触したら、信号にひっかかるまで追跡して穏便に問いただそう。
すべては全交通主体のために。

Last Update : 2009.06.11 (Thu)

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